三次元測定機自主点検マスター&システム|0膨張素材を採用した本格自主検査キットで精度点検の「自主化」&「日常化」を実現

Z方向検査にも対応したスタンダードモデルコストパフォーマンスに優れたコンパクトモデル

 

■主要国産CMM機種での検査カバー率 ※検査カバー率=D-MAS検査長÷その方向での測定可能範囲

主要国産CMM機種での検査カバー率 ※検査カバー率=D-MAS検査長÷その方向での測定可能範囲

 

 

 

ISO検査法で採用された高真球マスターボール方式

■マスターボール仕様
  素材:窒化珪素
  サイズ:φ15/16イン(23.81mm)
  熱膨張係数:3.0(10-6/K)
  真球度:5等級(0.13μm未満)

DimenisonMasterは複数のマスターボールの中心間距離を用いた検査方式を採用しています。この検査方式は長く業界で実績があり、現在、ISO10360シリーズでの規格採用を受け、その翻訳版にあたるJIS B 7440において採用準備が進められています。

検査時における幾何学的な誤差要因が極少に

あくまで独立した幾何形状である「球」だけを用いた評価方法のため、検査結果では ボール以外の部位の幾何学的な精度や、校正時(値付け時)及び評価時におけるの基準座標系設定の誤差(アライメント誤差)の影響を完全に無視することできます。
結果として、従来の並行端面を用いた検査に比べ、より安定した検査を得られます。
(当社内検証より)

幾何的な誤差要因

 

プローブ姿勢1つで全体評価が可能に→短時間化

ボールを用いることで、傾斜側のマスターに対しても仰角0°回転角0°の1つのプローブ姿勢で検査が可能になります。
キャリブレーション時間が最低限になり検査時間が短縮されます。(Z軸方向検査は仰角90°姿勢を使用します)

 

■艶なしボール仕様
素材:SUJ2+窒化チタンコーティング
サイズ:φ24mm
熱膨張係数:10.0(10-6/K)
真球度:1μ未満
表面粗度:0.2μRa

新対応|非接触測定機用 艶なしボールへの変更可能

普及が進む非接触タイプの測定機向けに、レーザー検出が確実にできる表面の艶をおさえ、色を検出しやすいものに変更した金属製ボールへの差し替えが可能です。
※非接触用ボールを装着したマスターを、接触式測定の検査に用いることも可能です。
(若干の検査精度が低下します。)

 

実質熱膨張ゼロ 特殊基準器用セラミックを採用

■セラミック材の仕様
  熱膨張係数:0.05(10-6/K)以下
  密度:2.5g/cm3
(アルミより軽量)
  ヤング率:130GPs
(アルミ比1.8倍)
  曲げ強度:210MPa
(ゼロ膨張ガラス比2倍)
破壊靱性:1.2MPam1/2
(ゼロ膨張ガラス比1.5倍)

DimensionMasterの構造部はすべて超低膨張セラミックを採用しています。ボール方式によって、構造部だけに限定した採用が可能となり。これまで難しかった超低膨張材マスターの本格的な市販化を実現しました。

■低膨張素材とは(従来)
一般に熱膨張係数1.0(10-6/K)以下を示し、その機能性から基準器用素材として採用されてきた、主にガラス系の素材。一部の高精度測定機の校正では用いられているものの、その価格や取扱いの難しさから、市場への普及は進んでいない。

■DimensionMaster採用のセラミック材
ガラス系素材に比べ剛性に優れ経年安定性にも優れた新素材。熱膨張係数は0.05(10-6/K)以下で実用温度20℃付近では、ほぼ0膨張となる。

【採用材の熱膨張率グラフ】

既存検査の課題「基準器温度に関する誤差」を解消

従来の基準器での検査(特に温度ならし時間が確保できない日常検査)においては「基準器の温度に関連する誤差」は検査の信頼性を損なう最も大きな問題でした。(実際にその誤差量は大きい)DimensionMasterはその問題をほぼ完全に解消しています。

■基準器温度に関連する誤差の内訳

 1.基準器の膨張係数の不確かさ、膨張の不均一性による誤差
 2.基準器温度との環境温度の差、熱分布の不均一性による誤差
 3.ワーク温度センサーの誤差

■誤差の比較グラフ

誤差の比較グラフ

 

 

 

 

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